タイルのトイレをクロス仕上げのトイレにリフォーム
Q現在、床も壁もタイルのトイレをクロス仕上げのトイレにリフォームしたいと思い数社に見積もりしましたが、金額も違うのでどのような工事をするのか詳しく教えてください。 |
Aタイルの床は冷えますので、クロス仕上げにするトイレリフォーム のお問い合わせはいつも多いです。
現在のトイレは床も壁もタイルという事ですが、木造住宅で、壁のタイルは腰上まで。柱と柱の間が土壁という事ですので、古くからある建築方法でそのような壁を真壁といいます。
真壁とは違い柱等を外に現れないように仕上げた壁を大壁といいます。洋風の壁といえば分かりやすいでしょうか
クロス仕上げにする場合、真壁から大壁にします。
壁タイルは解体し、胴縁などの材料を使い、大壁にします。
柱が隠れる訳ですから、真壁よりも少し狭くなります。柱の状態にもよりますが、12ミリ~30ミリづつくらい狭くなります
壁は12.5ミリ厚の不燃ボードを使います。
タオル掛けやペーパーホルダーを取り付ける場所にはあらかじめ下地をいれておくようにしています。
床ですが、木造住宅でタイルの場合、杉板の上にタイルを貼っている場合もありますが、ほとんどの場合タイルの下は10センチ程のモルタル下地、そして土や砂です。
タイルを解体して、土や砂を撤去します。
新しい床は木材で組みますので、結露などで影響がないよう床組予定の高さより30~40センチ以上は掘って撤去します。
(稀に床タイルを撤去せずに、タイルの上に木材を組んでいる施工方法を見かける事がありますが、結露等により、根太や床材が水腐りしてきます。施工代金は安いと思いますが、お勧めしないやり方です。)
和式便器や隅付き便器(コーナータンク)からのリフォームですと、コンセントがない場合も多く、その場合はコンセントを新設します。
給排水工事をしたら、床下地を組んで床材を貼ります。
業者により違うと思いますが、弊社では通常、12ミリの構造合板と 9ミリのベニヤの2枚をはります。
毎日使うトイレですので、頑丈な2枚張りの方がいいと思います。
ドアが外開きの場合は、床の高さは廊下などの出入り口と段差ができないようにします。
内開きの場合はスリッパなどの事も考慮して施主様と相談して床の高さを決めるといいと思います。
クロスやクッションフロア工事を最後に便器を取付ます。
これが大体の工程ですが、1日ではとても終わりません。
住みながらのリフォームですと、トイレがないのは困りますので通常は仮設のトイレを設置したりします。
仮設トイレも場所や金額もかかります。また基本、外に設置ですので夜につかう場合や季節によっては使いずらく、近所へのニオイの問題もあります。
弊社では、毎日便器を取付、取り外しをして仮設トイレを取り付けずに施工しています。
ただこれは弊社が取付業者であるからできる事で通常は仮設トイレになると思います。
上記内容で工期は3日。ドアを入れ替えても4日程かかります。
ご契約前に詳しい工事内容を確認する必要があると思います。