トイレリフォーム成功のコツ~最適な便器の選び方~

現在のトイレに様々なお悩みもあると思います。

・便器の黒ずみが取れない

・もっとお掃除がしやすいトイレが欲しい

・もっと上手に収納したい

・最新の機能が欲しい

などなど。

使う頻度が最も多いトイレ。

但し、便器の種類も様々あります。

理想のかなうトイレ空間にする為にはどのような事に気を付けなければいけないのか。

まずは便器の基本的な機能や種類をご紹介します。

水洗便器

節水型のトイレ

トイレは家庭で一番水を使うと言われています。

ですから節水をしたいと思うなら

トイレのリフォームは効果的です。

最近のトイレはほとんどが節水タイプで、一回流す水の量は4~5リットル。

少し古いタイプのトイレですら10~13リットルですから、かなりの節水になります。

「こんなに水が少なくて、ちゃんと流れるの?」

とご心配な方もおられると思いますが、基本的には大丈夫です。

昔の便器のような「洗い落とし式」から「パワードライブ式」や「ターントラップ式」など洗浄方式も進化して、この節水便器を可能にしています。

但し、「基本的に」と書いたのは、排水管にとっては4~5リットルの水より10~13リットルの水を流す方が圧倒的にいいからです。

トイレのリフォームは、便器の入れ替え工事だけでしたら簡単に終わります。

リフォームタイプの便器なら、排水管などの移設工事をする必要がありませんので、2~3時間もあれば完了します。

最近のトイレリフォームのほとんどが、排水管を触ることなく完了します。

例え、トイレ内の排水管移設工事をしたとしても、大掛かりなリフォームでもない限り、お家の周りの汚水管まで工事する事はありません。

「既存の排水管の勾配はそのままなのに節水トイレは大丈夫なのか?」

それは、勿論大丈夫です。

現在の節水トイレは、進化した洗浄方式と同時に、温水洗浄便座の普及と進化があると言えます。

排水管のツマリの原因の多くは、トイレットペーパー、紙の流しすぎが原因です。

温水洗浄便座の普及は、トイレットペーパーの使用量をグッと減らしました。

人気メーカーにみる汚れを抑えるトイレ機能

トイレ便器を選ぶうえにおいて、

・汚れがつきにくい

・お掃除がしやすい

というのは重要な要素だと思います。

2代人気メーカー「TOTO」「LIXIL」の機能をご紹介します。

この2代メーカーは陶器の精製技術においては他を圧倒します。

ある他メーカーのトイレを以前設置工事しましたが、同じ便器なのに、見た目に全然違いました。

タンクに不具合があり、新しいタンクを持ってきて貰おうとメーカーに連絡すると、

「微妙に形が違うのでセットでしか出せない」

と言われ、びっくりした事があります。

「TOTO」や「LIXIL」でこのような事は絶対ありません。

便器に「汚れがつきにくい」機能としましては、TOTOの『セフィオンテクト』とLIXILの『アクアセラミック』です。

TOTO独自の技術 セイフォンテクトときれい除菌水

TOTOは便器の汚れ防止の独自の技術があります。

「セフィオンテクト」は、陶器表面の凸凹を100万分の1㎜のナノレベルでなめらかに仕上げ、純度の高いガラス層を1200度の窯でじっくり焼き付けた事で美しさが持続するといったものです。

ナノレベルの表面で水をすばやく広げ、汚れを浮かしてツルッと落とすというものです。

さらに「プレミスト」や「きれい除菌水」を使用前や使用後だけでなく、8時間使用しない時にも自動で吹きかける事で、トイレをきれいに保ちます。

「プレミスト」とは自動で便器にミスト(水)をふきかけて、水のクッションを作る機能です。

「きれい除菌水」とは水を電気分解して作られる除菌成分(次亜塩素酸)を含む水です。時間が経つともとの水に戻るので、環境にやさしいのが特徴です。

こちらもTOTO独自の技術で、「きれい除菌水」はネオレストシリーズアプリコットなどのウォシュレットに搭載されています。

便器だけでなく、温水洗浄のノズルまでこの「きれい除菌水」で自動洗浄します。

他にも、便座やノズルは防汚効果の高い「クリーン樹脂」が使われ、汚れをはじきサッとひとふきでお掃除できます。

こちらもTOTO独自の技術です。

LIXILの新素材アクアセラミック

LIXILの汚れのつきにくい機能と言えば「アクアセラミック」です。

新品時の白さ輝きが100年続く新素材です。

100年と言っても実際100年試した訳ではないのですが、同一部位の摩擦回数2往復を365日お掃除した場合、お掃除ブラシ7万回(100年相当)の往復を想定しているようです。

リング状の黒ずみや便器のくすみの原因となる水アカがこびりつきません。

また、便器のお掃除がしやすい「フチレス」便器も充実しています。

フチレスとは、お掃除しにくい便器の返り部分(フチ)をなくしたお手入れしやすい便器です。

現在ではTOTOもネオレストやピュアレストEXに「フチレス」を採用していますが、LIXILは以前からアメージュZ便器で採用していました。

また新たにマンション用の床上排水155にも「フチレス」がラインナップしました。

他にも、便座が上に上がり、お掃除ができる「お掃除リフトアップ」の機能も搭載されています。

なかでもアステオはお掃除リフトアップが電動でできます。

便座には継ぎ目がなく、お掃除しやすい「キレイ便座」で抗菌樹脂が使われています。

上級タイプにはプラズマクラスターで便器を除菌する機能が搭載されています。

全自動お掃除トイレ アラウーノ

他にもお掃除のしやすさにこだわった便器はあります。

パナソニックのアラウーノです。

こちらは陶器ではなく「有機ガラス系新素材」です。

陶器よりも汚れがつきにくく除去しやすいそうです。とにかく軽いのが特徴です。

全自動お掃除トイレの名の通り、洗剤を補充し、流すたびに洗ってくれます。

またこの「泡」が飛沫汚れを防止します。

洗剤は市販の台所用洗剤で洗え、補充も簡単ですので手間も少なく済みます。

快適なトイレ空間にする為に

「汚れがつきにくい」「お掃除しやすい」について人気メーカーさんの便器の特色をまとめてみました。

便器を選ぶ上において「汚れがつきにくい」「お掃除しやすい」というのは、最重要な要素だと思います。

各メーカーさんもこぞって開発し、数年前とは比べ物にならない程進化しました。

上記3社においては遜色はないとおもいます。

快適なトイレ空間にする為には、お掃除だけではありません。

・スタイリッシュなタンクレストイレ

・収納の多いトイレにしたい。

・使い心地のいいトイレにしたい

・手洗い器を別に取り付けたい

など快適なトイレリフォームの為にはまだまだ選ぶ要素があります。

「欲しい機能」をみつけて快適なトイレ空間にリフォームしましょう。