工事日記

工事日記

 

11月になりました。今年ももうあとわずかです。

最近の水まわりのリフォームはお客様の要望も多種多様で

お風呂を入れ替えたり、キッチンを入れ替えたりするだけでなく、

お風呂やキッチンの設置場所を変えたり、家の中はすべて解体して

リフォームするスケルトンリフォームなども多くなってきています。

 

弊社も以前は水まわりの工事しか請け負わなかったのですが、

そのようなご要望に対応できるよう、大工工事、クロス工事、電気工事など

私が20数年仕事をしてきた中で、最も信頼できる職人さんや工務店に協力して頂き、今では大規模な工事も請け負うようになりました。

 

ただやはり私が出会った中で厳選した職人の方々・・・

みなさんやはり忙しい・・・

スケルトンリフォーム①.jpg

本当に無理ばかり言ってます(笑)

 

 

右の写真は現在工事中の一戸建ての家です。

築40年程のお家ですが、なかはすべて解体しました。

土壁の解体が大変でした。

完成は12月中頃。

本当に楽しみです。

 

在来浴室からシステムバスの工事依頼があり、在来浴室を解体しました。

在来浴室とは在来工法、いわゆるタイルの浴室の事です。

タイルの浴室からシステムバスにリフォームする場合、

システムバスの設置寸法を確保するようタイルをハツリます。

勿論、給排水工事もしないといけませんので、

設置寸法が確保されている場合でもタイルはハツリます。

 

タイルも老朽化すると、目地やひび割れから漏水しますので通常、タイルの浴室は

腰のあたりの高さまで基礎の上にブロックが積まれています。

その上にタイルが貼られています。

このタイルをハツルのは大変な仕事で非常に体力を使います。

何度やってもタイルの浴室の解体工事の後はヘトヘトになります。慣れる事はありません。(笑)

 

ですが今回の解体は簡単にできました。 在来浴室解体①.jpg

というのも、壁が空洞になっていたのです。

(右の写真です。)

写真を見てわかると思いますが、角の柱がありません。

この柱は2階まである『とおし柱』で非常に重要な柱です。

この部分はうすい外壁だけで家を支えています。

窓サッシからの雨水なのか浴室タイルからの漏水なのか

わかりませんが、とにかく家を支える重要な柱がありません

本来ならブロックを積んでいる部分ですが、積んでいるのは一面だけです。

積んでいない部分は木造である為に、漏水して木材に水が染みてぼろぼろになり・・・

 

このようなケースは

『お風呂工事のポイント』にも書いてあるのですが、実はあまり珍しい事ではありません

大袈裟でなく2軒に1軒は柱がボロボロです。

今回はシロアリではなく漏水が原因のようです。

 

幸いにも今回施工するのはノーリツさんのグラシオという商品。

外壁を開口して専用出窓をつくる商品です。

外壁の解体が簡単に済みました!!柱補修.jpg

勿論、柱はすべて補修しました。

この『グラシオ』という商品、増築をしなくても1サイズ大きい

浴室ができるという商品。

完成したらまた施工例でアップします。

http://www.noritz.co.jp/product/bathroom/glb

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

TOTO  sazana.jpg

この8月よりTOTOのお風呂が新しくなりました。

少し前に「アメトーーク」という番組でご紹介されてましたからご存じの方も多いと思います。

少し前になりますが、組み立ての講習に参加しました。

以前の商品と施工方法が大きく変わりました。

講習の時はまだ決まって無い事も多々あったのですが、

一番驚いたのは床パンです。

ほっからり床という商品ですが、

以前の商品とは違い、少しやわらかいのです。

少しだけクッション性があると言った方がいいのでしょうか

すごくいいと思いました。

いままでいろんな浴室を施工してきましたが、こんな床ははじめてです。

もうショールームではお披露目していると思います。

浴室工事をお考えの方は参考にされるといいと思います。

http://www.toto.co.jp/products/bath/sazana/tokuchou/index.htm#tokuchou01

 

暑い日が続きますね。本当に暑い・・・

 

忙しさも今が一番ピークで、最近は戸建てやマンションの大規模改装工事、スケルトン工事

といわれる工事が多く、協力業者様と共に汗を流しています。

 

次に多い依頼が在来浴室の漏水修理です。

以前はこういう依頼は少なかったのですが、何軒かほぼ同時に依頼がありました。

 

在来工法の浴室とは、タイルのお風呂の事です。

ユニットバスに比べスペースを自由に有効に使える事ができますが、

防水面において不安があります。

 

依頼のあったのは集合住宅の在来工法の浴室。

もう一つは一戸建ての在来工法の浴室。

 

集合住宅の浴室は老朽によるものです。

ユニットバスに変更できれば簡単です。ただ既存のスペースでは

小さなユニットバスしか設置する事しかできません。タカラさんであらゆるサイズに

対応する商品があるのですが、今回は在来工法でリフォームします。

アスファルト防水①.jpg

タイルを撤去して防水します。

下地の状態から今回はアスファルトシート防水を

する事にしました。

左の写真はアスファルト防水をした上に左官工事

をした状態です。この上にバスパネルを貼る予定です。

完成しましたら近日アップします。

 

もう一軒は一戸建ての浴室の修理です。

リフォームではなく修理とあえて書いたのは、他業者さんのリフォームの修理なんです。

これはお客様から私共に直接依頼された訳ではなく、お世話になっているリフォーム会社からの依頼でした。

正直、他業者さんがリフォームした浴室を修理というのはあまりしたくありません。

やはりリフォームした以上最後まで責任を持つというのが当り前だと思うからです。

ただお客様は半年も困っているという事で、、、

 

一戸建ての在来工法の浴室の場合、大半がタイルの下は防水セメント程度の防水しか

していません。今回の漏水の原因は浴槽の下の防水でした。

FRP防水.jpg

浴槽に水をためて流すと染みていました。

左の写真はFRP防水です。

左官工事で下地をつくりその上に防水します。

アスファルト防水に比べ少し高価になります。

ここまですれば漏水する事はありません。

ただ、、、

やはり他業者さんの後はやりたくないです。

 

 

以前に工事をした施主様より

「トイレの壁がいつ頃からか、へこんできた様に思うのですが・・・」

と電話がありました。私は最初「??」でした。

 

施主様の家のトイレの壁はプラスターボードですので

「ボードは衝撃にはあまり強くはないので、何かぶつかってしまったというような事はないですか?」

と聞くと、「そんな覚えもない」との事。

「こんな事で電話をするのはどうかと思ったのですが・・・」

と言われましたが、4年前にトイレのクロス工事をしたのは私共ですし、少し気になったので、すぐに見に行きました。

 

そして

トイレの壁を見てすぐにわかりました。

壁が湿っている・・・たぶんどこか漏水している・・・

 

トイレのへこんできたという壁は腰の高さぐらいの所が湿ってボードが

ボロボロになっていました。

この壁の裏には洗面化粧台があるので、多分化粧台の漏水であろうと・・・

ただ洗面化粧台を点検しても漏水個所の特定ができない・・・

というのも、この洗面化粧台は床下給排水であり、湿っている壁の高さとあきらかに違います。

 

施主様の承諾をもらって、トイレの壁をめくりました。

壁はカビで真っ黒になっていました。

 

やはり給排水管の水漏れではないようです。

給水や給湯管の水漏れは、水を止めない限りずっと漏れています。

当然階下からの苦情はあっという間に来ますし、被害も大きくなります。

階下に被害がなかった事や漏水に気付かなかった事などを考えれば

給水管などではなく、使用した時だけ漏水する排水管ではないかと推察できるのですが・・・

 

やっと原因がわかりました。

洗面化粧台のミラーと洗面ボールの間のスキマから漏水し壁を濡らしていたようです。

シャワーホースのついている洗面化粧台なので、洗髪したりしている時にスキマに

水が入るのでしょう。

 

とにかく原因がわかりましたが、トイレの壁の補修やクロス工事。

洗面化粧台もボロボロでしたので、取替工事・・・

 

とにかく費用がかかります。

「いくらぐらいかかりますか?」

私としても以前工事をして頂いたお客様。なんとか少しでも安くしてあげたい・・・

以前に工事・・・あっ!思い出しました。

 

4年前も漏水事故の工事で、こちらのキッチンを改修しました。

その時に施主様の損害保険のおかげで施主様の負担もなく無事、工事ができました。

それを思い出しました。

「以前に入っておられた保険会社に問い合わせてはどうでしょう?」

「こんな場合でも使えるんですか?」

「今、電話して頂けたら状況は説明させてもらいますよ」

 

そして・・・

 

無事、工事を完了しました。

勿論、損害保険で工事代金はおさまりました。

結果的には施主様の負担なしで、リフォームできましたので、マンションや集合住宅に

お住まいの方は是非、損害保険の加入をお勧めします。

 

言っておきますが、私は保険会社の回し者ではありません。念の為・・・(笑)

リクシル ピアラ.jpg

 

リクシル ピアラ750です。

新しいクロスと扉の色がマッチしています。

 

洗面ボールが深く使いやすくなっています。